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Works作品紹介

武蔵野市吉祥寺の家 / 延135㎡

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親御さんが住む都心の敷地に息子さん家族の住まいを増築する、という一つの典型的な三世代住宅です。 息子さんの家は母屋から離して、なるべく別棟のように建てたかったのですが、一敷地には一建築という建築基準法の大原則があるため、増築という形が必要です。 増築でありながら十分に独立し、かつ適切に連繋するという、二所帯の関係のあり方がテーマでした。

スタディモデル・左が息子さん家族のための増築部
スタディモデル・左が息子さん家族のための増築部
スタディモデル・増築部(左)と母屋が中庭を囲む
スタディモデル・増築部(左)と母屋が中庭を囲む
スタディモデル・キッチンから1階の全体が把握できる
スタディモデル・キッチンから1階の全体が把握できる
スタディモデル・三世代の交流空間となる中庭
スタディモデル・三世代の交流空間となる中庭

Comment

その解決法として二つの棟を1階建のリビング部でつなぐと同時に中庭を囲んで向き合う、という構成をとりました。中庭はウッドデッキのテラスとして、時に三世代の交流の場となります。また繋ぎの1階建屋上もバルコニー・テラスとして、二所帯の家族たちが様々に利用できる場としました。 この中庭と低層繋ぎの構成によって、母屋への通風・採光や母屋からの眺望も損なわれること無く増築できました。 また、この繋ぎ部分を低く(1階建に)したのは、北側隣地への圧迫感を極力軽減できる構成でもあるからでした。

リビング・キッチン・ダイニングの流れ
リビング・キッチン・ダイニングの流れ
ウッドデッキの中庭
ウッドデッキの中庭
増築部と母屋を結ぶ屋上テラス
増築部と母屋を結ぶ屋上テラス

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増築された息子さん家族の住まいは、中庭を囲んで玄関~リビング~キッチン~ダイニングと流れるようなワンルーム構成となっています。平面計画の特長は、中心のキッチンで奥様が作業をしながら、1階のパブリックゾーン全体と中庭を見通せることです。 2階にはそれぞれの個室と水回りがまとめられていて、動線的に極めてコンパクトなプライベートゾーンが構成されていることも住まいとして重要なポイントです。 都心の戸建て三世代住宅の一つのあるべき姿が実現できたと考えています。

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